健康的な“ぷにぷにの肉球”を保つために

子犬の肉球は弾力があり触り心地も良く、ぷにぷにとした肉球に癒される人も多いのではないでしょうか。そんな健康的な肉球を保つためにはケアが必要となります。肉球の役割やトラブルを知り、適切なケアを行いましょう。
肉球の役割
・クッション機能、滑り止め
肉球は皮膚の角質層が厚くなったもので弾力があり、走ったりジャンプしたときの衝撃から足の骨や関節を守る。表面は滑りにくい構造をしているためブレーキとしての役割も。
・地面の温度から身体を守る
地面の熱さや冷たさなどを遮断する。
・触覚
感覚器としての機能を持ち、肉球で触ることで情報を得る。
・体温調整
犬の皮膚の中でも唯一汗腺があり、肉球から汗をかくことで体温調節を行う。
肉球のトラブル
人は靴を履いて外を歩きますが、犬は裸足で歩いているため肉球のトラブルに気を付けましょう。
都会で暮らす犬はアスファルトやコンクリートの上を歩くことが多く、夏の熱いアスファルトや冬の冷たいコンクリートでダメージを受けたり、冬の時期やエアコンによる乾燥によって水分を失ってしまいます。また、散歩後に足を洗ったり拭いたりすることで脂肪膜が失われ、弾力性が無くなり角質化して硬くなってしまいます。
硬くなった肉球は滑りやすくなって関節のトラブルやヘルニア、転倒による骨折の原因となり、あかぎれやひび割れが起きやすくなって出血したり、ひび割れから雑菌が入り化膿することもあります。
~お散歩時に注意したい肉球トラブル~
・やけど
夏:熱いアスファルトやマンホールなどを歩いて水ぶくれになる。
冬:融雪剤を踏んだことに気がつかず薬剤がそのまま放置されると、肉球の皮膚が炎症を起こしやけどのようなただれた状態になる。
・切り傷、擦り傷
砂利道やアスファルトなどで走ったり、遊んだときに怪我をしやすい。
・異物が刺さる、挟まる
プラスチック片やガラスなどの危険物、木の枝、植物の実や種やトゲなどを踏んでしまう。
肉球を異常に舐めたり、痛がる場合はトラブルの可能性があるため、早めに動物病院を受診しましょう。
肉球のケア
①清潔に保つために、やわらかい濡れタオルや犬用ウエットティッシュでやさしく汚れを拭きとり、洗ったときは完全に乾かしましょう。
②足裏の毛が伸びて肉球にかかっている場合は、ハサミやバリカンなどでカットします。
③乾燥を防ぐために保湿ケアが大切です。犬が舐めても安全な「天然成分」「ノンアルコール」「無香料・無着色」のクリームやオイルなどを選び、適量を塗ります。
犬専用クリーム、ワセリン(白色)、オリーブオイルやホホバオイルなどの食用油、馬油などその犬に合ったアイテムを選びましょう。
※人用のハンドクリームは香料や着色料など、犬が舐めると危険な成分が含まれていることがあるためNG
肉球は一度ひび割れたりすると元に戻るまで時間がかかるため、定期的なケアが大切です。ケガや病気を予防するためにも、肉球ケアを取り入れてみてくださいね。
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