涙・目やにが多い…目の病気のサインかも!?

正常な涙は量が少なく、目やには色が透明や白、茶色なのが特徴です。
普段より涙が異常に多い場合や、目やにが急に増えて粘着性が強い緑色や黄色の場合は、感染症や炎症など病気の可能性があります。そのうち治るだろうと放っておかず、悪化する前に動物病院で受診しましょう。
涙・目やにから疑われる目の病気
・角膜炎
目の表面の角膜が炎症を起こしている状態で、目に痛みを感じる。
・結膜炎
角膜の外側にある粘膜で、炎症が起きると充血やかゆみ、涙の増加などが起こる。
・ドライアイ
涙の量が極端に減り目が乾く病気。充血、まばたきが増える、まぶしそうに目を細めるしぐさが見られる。
・鼻涙管閉塞
目と鼻をつないでいる鼻涙管が詰まり、涙があふれてくる症状。あふれ続けた涙が目の周りの皮膚を茶色に変色させる″涙やけ”になることも。
・まつ毛の異常
逆さまつげ、まつ毛の生え方の異常によって眼球にあたり、充血、痛みで目が開かない、流涙(りゅうるい)などの症状が見られる。
・眼瞼内反症、外反症(がんけんないはんしょう、がいはんしょう)
先天的な異常が原因。下まぶたの先が内側(眼球側)に反り返ってしまう、瞼のふちが外側にめくれ結膜が表に露出してしまうため、角膜や結膜が傷つく。
・ぶどう膜炎
眼球や結膜が充血し、痛みを伴う目やにが大量に発生する病気。感染症や目の病気が進行したときに起こる合併症。
・外傷
こする、ぶつける、刺さるなどして角膜を傷つける。
・アレルギー
強いかゆみを伴い、目をしきりにこすり結膜炎を引き起こす。
注意が必要なタイプ
・目が大きく前に飛び出している
シーズー、アメリカンコッカースパニエル、フレンチブルドッグ、パグ、ボストンテリア、ブルドッグ、ペキニーズなど
・涙腺が小さい
チワワ、ヨークシャーテリア、マルチーズ、トイプードルなど
・遺伝的になりやすい
シェットランドシープドッグ、ミニチュアダックスフンド、ワイアーフォックステリアなどテリア種、ビションフリーゼ、イタリアングレーハウンド、ウェルシュコーギーペンブローク、レトリーバー種など
目のお手入れ
涙や目やにを拭くときは、ガーゼや布などが眼球に当たらないように気をつけてください。角膜に傷がつくと角膜炎の原因にもなるので、目のお手入れは”やさしく慎重に”行いましょう。
目やにが固まっている場合は湿らせたコットンやガーゼを当てて、ふやかしてから拭くと取りやすくなります。無理に引っ張ったり強く拭くと皮膚炎を引き起こしたり、犬が痛い思いをして嫌がるようになってしまいます。
処方された点眼薬を使用したりケアを行うためにも、「グルーミングが良い子にできる秘訣とは!?」でもお伝えした、身体のどこを触っても嫌がらないように子犬のうちから練習しておくことが大切です。
早期発見のために日頃から目の健康チェックをし、こまめにお手入れをしましょう。
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