“食の社会化​”ってなぁに??

FOODS

人間と暮らしていく上で、子犬が今後出会うであろう人や動物、物、音、場所​など​に慣らし、快適に生活していく​ため​の力を養う「社会化」。慣らしてあげるべきものは数えきれませんが、「食べ物」にも社会化があることをご存知でしょうか。 

犬の食べ物の好み(嗜好性)は、生後6ヶ月までに決まると言われています。それは犬種による個体差や妊娠期・授乳期の母犬の食生活も関係しますが、生後6ヶ月までの子犬自身の食生活が大きく関係しています。

子犬の頃に特定の食べ物しか食べていない子は、その後食べ物の好き嫌いが激しくなったり、初めてみる食べ物を拒むようになります(嗜好性の固定)。逆に、子犬の頃に様々な食べ物・食感を経験した子は、初めての食べ物もすんなりと受け入れてくれるようになります。つまり、子犬の頃にどれだけ「食の社会化」​が​できている​の​かが大切​になります​。

犬が何かを食べるときに頼るのは、「嗅覚(匂い)>食感>味覚(味)>視覚(見た目)」の順です。

例えば、独特な匂いの納豆や柔らかい食感のバナナなどを極少量だけ子犬に与えると、それを口に入れては出して…を繰り返し、口の中で「確認作業」をするでしょう。もちろん無理に食べさせる必要はありません。大切なのは、その匂いや食感、味を経験させてあげることです。

普段から好き嫌いせずに食べる子であれば、万が一病気になって食欲が落ちたときや、災害時にいつも食べているごはんが用意できないときなどに、代わりにあげられる物の選択肢が増えます。ぜひうちの子の「食の社会化」も意識してみて下さいね。

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