楽しくおいしいデンタルケア♪

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『歯磨きはいつから始めればいいの?どうすればうまくできるの?』でもお話しした通り、子犬の頃から歯磨きを習慣にしていくことはとても大切です。
犬のデンタルケアへの意識が高まる中「歯磨きが苦手だからその代わりとして」「ごほうびのついでにデンタルケアを」と考えて、デンタルケア用のガムを与えている飼い主さんも多くいます。

毎日の歯磨きの代わりにはなりませんが、デンタルケア用のガムも歯垢や歯石の蓄積を減らす補助的な効果があることが証明されています。

デンタルケア用ガムの効果

・噛むことで歯に付着した歯垢を落とす
・唾液の分泌を促進し口内をきれいに保つ
・配合成分や歯垢を落とすことで口臭を抑制する

しかし、正しく与えないと効果がないばかりか、歯の破損や消化不良、腸閉塞など、犬の健康を損なってしまうこともあるので注意が必要です。

選ぶときのポイント

・硬すぎないもの(歯の表面がすり減ったり折れたり、口内を傷つけないもの)
・多くの歯や歯間に密着できる形状のもの
・時間をかけて噛んでいられる繊維質のもの
・犬の大きさや体質に合った嗜好性が良いもの

ガムを犬にそのまま与えるだけだと、すぐに食べ終えてしまう場合も多く、デンタルケアの効果はあまり期待できません。大きいまま飲み込んでしまうリスクもあるので、飼い主さんが手に持ったまま与えるのがおすすめです。犬の口の横からガムを差し入れ、手で持った状態で少しずつ左右どちらもしっかりと噛ませてあげましょう。

また、犬の上顎の第4前臼歯と下顎の第1後臼歯は、口に入れた物を噛み切るときに使う重要な歯で、裂肉歯(れつにくし)とも呼ばれます。上顎の奥にある第4前臼歯の先端のへこんだ部分には、近くに唾液の出る腺があり唾液中に多く含まれるカルシウムが沈着し、特に歯石がつきやすくなります。そのため、この第4前臼歯を狙ってガムを噛ませることでより高い効果が期待できます。

オヤツ感覚で時々ガムを与える飼い主さんも多いのですが、歯垢は3日ほどで歯石になるため、歯磨きと同様ガムも毎日の習慣にすることが大切です。

ガムはあくまで補助的な役割です。歯ブラシでのケアを軸に上手にガムも活用して「デンタルケアは楽しくおいしい時間」にしてあげましょう。

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