運動不足が引き起こす3つのリスク

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運動不足は人にとってもリスクをもたらすものですが、犬にとっても同じことが言えます。
今回は運動不足が引き起こす3つのリスクについてお話しします。

1.筋力の低下

筋肉量はお散歩で歩いたり、走ったりすることで保たれ、運動不足が続くと筋肉量は次第に減っていきます。骨や関節の周りを構成している筋肉は、関節を固定し動きをスムーズにする役割を持っています。筋肉量が減ってしまうと、関節をスムーズに動かせなくなるだけでなく、関節の保持力も低下するので関節に痛みを発症することもあります。

2.肥満

筋肉量が減ると「基礎代謝」も減ります。「基礎代謝」とは何もせずにじっとしているときでも、生命活動を維持するために消費される必要最小限のエネルギー量のことです。基礎代謝が減ると、食べた分のカロリーが消費できずに体に蓄積されていきます。運動不足は太りやすい体質へ変化させ、肥満に繋がっていくのです。肥満になることで心臓への負担が大きくなり、また、関節痛・糖尿病・肝機能の低下・呼吸器系の病気のリスクも上がります。

3.ストレスが溜まる

「動きたいのに動けない状況」や「刺激のない状況」にストレスを感じる人も多いのではないでしょうか?これは犬も同様です。ストレスが溜まるとイライラして精神状態が不安定になり、ストレスを発散させるために無駄吠えが増えたり、オモチャや家具を破壊してしまうことがあります。また、ストレスがうまく発散できない場合は、自分の体の同じ箇所を舐め続けて不安を鎮めようとする犬もいます。舐めすぎて皮膚の炎症を起こす可能性もあります。

犬種や年齢によって運動量には差があり「これだけ運動していればOK!」という基準はありません。例えば、小型犬の場合「室内で体を動かしているから充分」と考えている人もいますが、同じ小型犬でもチワワとジャックラッセル・テリアでは必要な運動量が違います。
犬種と年齢に合った運動量を心がけてくださいね。

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