嗅覚を刺激する遊び「ノーズワーク」

人が本やネットで情報を得ているのと同じように犬は匂いで情報を得ており、犬の嗅覚は人の100万倍~1億倍優れていると言われています。これは”人の1億倍の強さ”で匂いを感じているのではなく、”人の1億分の1”まで嗅ぎ分けられるということです。
犬は日常生活では視覚に頼りがちですが、シニア犬になっても衰えるのが一番最後と言われているのが嗅覚です。
今回は嗅覚刺激に最適な遊び「ノーズワーク」をご紹介します。
ノーズワークとは?
もともとはアメリカの保護施設の犬たちの遊びが家庭犬に広がり、2000年代半ばにはドッグスポーツとして行われるようになりました。ドッグスポーツとしてのノーズワークはアロマオイルなどを染み込ませた布をターゲット臭(探すべき匂い)とし、2015年には日本でもノーズワークセミナーを行う団体ができました。
嗅覚を使って、隠されているものを自らの力で探し出すことで、自立心を育み、集中力と自信をつけることができ、本能的欲求も満たされるので精神的な刺激を与えることができます。
オヤツを使ってお家でチャレンジ!
【ノーズワークマット】
市販されているノーズワークマットは何層にもフリースを重ねたブロックや筒状に縫いつけられたフリースなど、立体的な構造でオヤツが隠しやすい作りになっています。マット全体がオヤツの隠し場所になっているので、簡単にノーズワークを楽しむことができます。
【スライドパズル】
スライドできるピースの下にあるくぼみにオヤツを隠します。鼻や足を使ってピースを動かさないとオヤツが食べられないので、ノーズワークマットより難易度が高くなります。
難易度アップ!部屋中をフィールドに!
小さな箱にオヤツを入れ、家具の陰に隠します。ダミーの空箱を用意したり、オモチャを障害物に見立てて置くとより難易度がアップ!部屋全体を探し回るので、頭と体を使って楽しむことができます。
ノーズワークは短時間行うだけでも、犬にとって満足できる遊びです。
お散歩に行けない梅雨の時期、お家でチャレンジしてみてくださいね!