手作りごはんのメリット・デメリット

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2019年には13.2%の飼い主が犬の食事を手作りしていると言われています。「より安全でおいしいものを」という思いから、手作りの食事をあげている、またはあげたいと考えている方は多いのではないでしょうか。
手作りする場合は、飼い主であるあなたが“うちの子専属栄養士”です。メリット・デメリットをしっかり理解しましょう。

<メリット>

原材料を自分で選ぶことができる

無添加・オーガニックなど、あなたが安心してあげることのできる食材を選ぶことができます。さらに新鮮な食材や生で食べさせられる食材を選んだり、調理法を工夫することで、栄養素や酵素を効率良く摂取させることができます。

犬の年齢や体質に合ったケアができる

使う食材の種類・量を変えることで栄養バランスやカロリーを調整でき、それによりアレルギーや涙やけ、持病などの改善が期待できます。また、シニア犬など食の細い犬には少ない量でカロリーを効率良く摂取させることができ、ダイエットが必要な犬には量を変えずに低カロリーな食事を提供できます。

水分をしっかり補給できる

多くのドライフードは、カビの発生を防ぐため水分量が10%以下に抑えられています。普段あまり水を飲まない犬は、手作りすることで食材からも水分補給が可能になります。

犬の嗜好性が上がる

新鮮な食材を使いできたての食事をあげることで、ドッグフードよりも嗜好性が上がります。

<デメリット>

適切な栄養バランスを保つことが難しい

犬に適した食材や栄養バランスの正しい知識を持ち、適切な食事を作り続けることは簡単ではありません。栄養不足・栄養過多は健康を損なう原因にもなります。それは時間をかけて表面化する場合も多く、気づいたときには重症化していることもあるため注意が必要です。

手間とコストがかかる

何食分かを冷凍保存することもできますが、食材の調達・下処理・調理が必要となるため、ドッグフードよりも圧倒的に手間がかかります。また、オーガニックなど食材に拘るほど高価になることが多いです。

災害時などにいつもの食事をあげることができない

嗜好性の高い手作りの食事を続けることで、市販のドッグフードを食べなくなる場合があります。不測の事態に備えて、どちらも食べられるようにしておくことも大切です。

必ずしも手作りがドッグフードよりも優れている訳ではなく、その逆も同様です。あなたとうちの子に合った食事のスタイルを選びましょう。

<参考資料>
「一般社団法人ペットフード協会(2019)」
「ペットフード公正取引協議会」

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